健康情報の見極めに対する看護師の役割

メディアには、健康についてのさまざまな情報があふれています。
特定の食品を食べることによって健康状態が改善したり、何かを習慣にすることによって病気が治ったりするといった情報には、多くの人が注目するでしょう。
あくまでも参考として取り入れるならばよいのですが、そういった情報を鵜呑みにしてしまう患者には注意が必要です。
健康についての情報を正しく取捨選択するヘルスリテラシーの力が弱い患者は不確かな健康情報を信じてしまい、結果として健康を損なう場合があります。
ヘルスリテラシーのある人が考えれば、特定の食べ物ばかり食べていて健康が増進するはずはないと理解できるのですが、必ずしも全ての人がそのように考えることができるわけではありません。

健康についての正しい情報を見極めることができない患者に対して、看護師としてどのように支援していけばよいのでしょうか。
健康になれると信じて健康法を取り入れている患者に対し、そんな食べ方や生活習慣では駄目ですというように頭ごなしに否定をしてしまうと、スムーズに聞いてもらえない可能性が高いです。
まずは、健康になりたいという患者の思いを受け止めることから始めるとよいでしょう。
健康を得たいという思いに寄り添いながら、看護師として正しい情報を伝えていくことが大切です。
分かりやすい言葉を選び、どんな質問にも丁寧に答えるようにすれば、患者も健康についての正しい情報の選び方を学ぶことができます。